コウノトリ
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吉田兄弟は、[連歌 鳥の歌]サイトにて津軽三味線で『鳥の歌』を演奏してくださいました。津軽三味線のパワフルな音色に、驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

三味線は、細棹・中棹・太棹に大別されます。「細棹」は象牙のバチで、歌舞伎音楽の伴奏などを。「中棹」も象牙のバチで、胡弓や尺八との合奏などを。津軽三味線は「太棹」で、べっ甲の小ぶりのバチを使い、津軽民謡の伴奏などを行います。

さらに津軽三味線の奏法には、「叩き三味線」と「弾き三味線(鼠三味線)」があります。吉田兄弟の津軽三味線は、「叩き三味線」。その名のとおり、打楽器的な音色も出せる迫力ある奏法です。

本来、三味線は単音で弾くのが基本ですが、吉田兄弟は、複数の音を一緒に押さえてギターのように演奏するスタイルを定着させました。さらに、ユニゾンであることを活かして、片方がベースのメロディ、もう片方が自由に遊び、ジャズのような雰囲気も表現しています。このため吉田兄弟の楽曲は、「和」の音色から「洋」の音色までさまざまな音色の楽曲がバラエティ豊かに揃っています。

 

今回の『鳥の歌』について、吉田兄弟は会報の中で次のように語ってくださいました。

「チェロが演奏する曲を、津軽三味線に置き換えても面白くないし意味もない。津軽三味線は音が伸びないし……。なので、聴いた曲からインスパイアされて新しいフレーズを作る形にした」

「かなりアレンジを加えられていて、もしかすると『鳥の歌』とわからないかもしれない」とも綴っていましたが、さて、リスナーの皆さんの感想はいかがだったでしょうか。

吉田兄弟が奏でる『鳥の歌』は、いずれ吉田兄弟のライブにて演奏される予定のようです。吉田兄弟の生演奏は、サイト上のムービーなどとは比べ物にならない迫力があります。しかも、とても温かくて、なつかしさを感じる音色です。ぜひ吉田兄弟ライブに足を運んで、生の音色を堪能してみてください。

2014年、吉田兄弟はデビュー15周年を迎えます。15周年記念ライブツアーも行われる予定です。

 

◆近日行われる吉田兄弟ライブ(2013年)◆

9/21 三味線だけの世界(福岡・戸畑市民会館)

10/15 吉田健一ソロライブ(東京・目黒BAJ)

11/2 三味線だけの世界(岡山・津山文化センター)

11/3 弦奏(東京・中野サンプラザ)クラシックと津軽三味線のマリアージュ

 

→→ 吉田兄弟オフィシャルサイト

→→ 吉田兄弟の『鳥の歌』

→→井上鑑さんによる吉田兄弟へのインタビュー

吉田兄弟:Yoshida Brothers   (Tsugaru-jamisen)

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[連歌 鳥の歌]演奏者についてさらに詳しく